前回は四国のゲレンデの中で、『ソルファ・オダスキーゲレンデ』(以下ソルファオダ)に決めた理由をお伝えしました。
トップの画像は当日の山中です。完全に雪の上を走行していますね。
今回は、ソルファオダに行く前に具体的に準備しておくことを書いています。
初めてスノーボードやスキーを滑りにどこかのゲレンデに行く方にとっても有益な情報になることも書いています。
前回の続き。スタッドレスタイヤとチェーンが必要?
ソルファオダに行く。と決めてからまず確認したことは現地の積雪情報でした。
どこのゲレンデも基本山中にあり、道路積雪情報のページがあるのでその情報を確認しました。
1月22日(火)の時点ではソルファオダまでの道のりにはまだ凍結や積雪はないようでした。
次に確認したのが当日の天気です。ソルファオダは松山なので、松山市の予報は『雨』。つまりソルファオダでは『雪』なのかな?
当日、その予想が見事に当たりました。
2019年初めてのしっかりとした雪!市内が雨なら山中では雪なのかもしれませんね。
そして、立ち往生している車を見かけたとの口コミより、間違いなくスタッドレスタイヤ、チェーンは必要だと思いました。
しかし自家用車のタイヤはもちろんサマータイヤ。そして雪の道を走った事もありません。
そこから考えられた事は、自家用車にスタッドレス+チェーン携行するよりも、スタッドレス付きのレンタカーとレンタカー会社にチェーンを借りてしまえばいいのではないか?という事でした。
そうすれば、次いつ行く事になるのかも分からない雪道のために新しくカー用品を購入するよりも割安だと予想したのです。
実は一番良かったのは、自家用車にチェーンだけをつける事でした。ですがこの時はまだ気づいていません。一部始終をお楽しみください。
『レンタカーで行く』VS『自家用車で行く』価格比較
という事で、まずはレンタカーの値段を確認します。
条件としては
1、スタッドレスが装着済みである事。
2、チェーンが携行できる事
3、自家用車と同じ軽自動車サイズか、ワゴンタイプ(ステップワゴン、セレナなど)である事。
借りる時間としては、金曜日閉店間際に借りて、日曜日の朝一に返却するという流れです。
まず、ソルファオダに行くまでにかかる時間は約3時間。
当日のオープンは午前8時30分なので、逆算して午前5時30分には出発が必要。
途中休憩を挟むことも考えると、午前5時出発が妥当。
となるとレンタカー会社が営業時間外。それならば前倒しで借りるしかない。
返却時間もレンタカー会社は閉店している為、日曜日の朝返却。の流れです。
これでいくらかかるか確認してみました。
軽自動車:16,416円(保険全て込み)
ワゴンタイプ:42,552円(保険全て込み)
ここで問題が2つ発生。
つまり、当初の条件を満たす車はワゴンタイプのみであり、金額もタイヤチェーン代をプラスした46,872円が必要という事でした。
さすがにこれにはちょっと引きました。
ただ、まずはここで決めずに、一旦保留にしてスタッドレスとタイヤチェーンを購入したらどれくらいの費用がかかるのかを試算しました。
レンタカーを借りるとするなら一回のレジャーにかけるお金ですが、自家用車にかけるお金なら一回以上のレジャーにかけるお金になりえますよね。
せっかくお金をかけるのなら、価格以上の価値を求めにいきたいところです。
スタッドレスを買うならブリザック一択
自家用車のタイヤサイズは『155/65R14』
次はタイヤーメーカーと銘柄選定です。
スタッドレスもたくさん種類がありますが、これはブリジストンの『ブリザックVRX』一択です。
理由は、雪国での装着率が圧倒的に高いためです。『信頼性を買う』わけですね。
ここでケチって車が大破していては本末転倒です。
実際道中の対向車には、明らかにさっきガードレールに突っ込んでバンパーがずれている車がいました。
また、少しでも出費を抑えるために中古を。という考えもありませんでした。
スタッドレスも『ゴム』なので、置いているだけでも経年劣化が進みます。
新品スタッドレスの出費を抑える方法
ブリジストンの『VRX』には『VRX2』という新型がでていて旧型の『VRX』の値段は比較的財布に優しいのです。
『VRX』自体非常に優れたスタッドレスなので、それの上を行く『VRX2』でなくても大丈夫でしょう。
なお、価格は変動します。こちらで確認してください。4本セットで、だいたい2万円超えるくらいのようです。
【 4本セット 】ブリヂストン(BRIDGESTONE) BLIZZAK VRX 155/65R14
ホイール付きはこちらからどうぞ。
【 4本セット 】スタッドレスタイヤ&14インチホイール ブリヂストン(BRIDGESTONE) BLIZZAK VRX 155/65R14
ホイール付きだと4万円を超えるくらいですね。
今現在スタッドレスタイヤ用のホイールをお持ちでない場合は、絶対にホイール付きをオススメします。
出費を抑える為、現状使っているホイールをサマータイヤと入れ替えて使用するのはオススメできません。
タイヤとホイールが当たっているところ、『ビード』と言いますが、そこが痛みます。
そこが痛むと、まだ十分なタイヤ残量があっても使用は控えた方が良いと思います。
タイヤチェーン買うなら
次に、タイヤチェーンの値段を調べていきます。
チェーンでないものも出てきていますが、値段的に除外します。目的は同じなので。
条件は『ジャッキアップ不要で車を動かさずに取り付けまでできる事!』です。
タイヤチェーンで気をつけたい事は、2輪分で1セットという事です。
4輪全てに装着する人はもう1セット分必要です。
ちなみに、駆動輪が後ろの車は必ず2セット必要です。
駆動輪が前の車は1セットでも大丈夫です。(4輪つけるに越した事はありません。)
ここで困ったのは『155/65R14』のサイズのタイヤにつけるチェーンは適応が少ないことでした。
ネットでの口コミにもありますが、2,980円位の激安モデルのものは適応表示があるものの、取り付けられないようです。
また、たとえ取り付けできてもすぐに切れてしまい、そのチェーンが自動車にあたり塗装代もかかり大変な目にあったとか。
以下リンクでは155/65R14タイヤに実際に装着できたモデルのものです。私が購入したのもこのモデルです。
国産メーカーの品で、このモデルではないですが純正指定モデルも受注がある、信頼できるメーカーです。
このモデルの販売はオートバックスが行なっていますので店頭での購入も可能です。
エフ・イー・シー(FEC) タイヤチェーン [ 雪道楽DASH ] MA-04
ネットでも店頭でも値段は大体1万円を超えないくらい。海外製品の激安モデルを買ってもどうせ意味がないので、こちらの購入を決めました。
このチェーンを前輪2輪のみに取り付けただけで全く問題なく雪道をノンスリップで走行できましたよ!
↓実際の動画です。加工は全くしていません。
とにかく気をつけた事は、道中でトラブルがない事と、必ず目的地まで到着する事でした。
数千円抑えて、目的地に到着できずに引き返すのはもったいないですからね…。
『レンタカーで行く』VS『自家用車で行く』費用振り返り
ここで、レンタカーと自家用車での必要出費を振り返ってみます。
- スタッドレスが装着済みである事。
- チェーンが携行できる事
- 自家用車と同じ軽自動車サイズか、ワゴンタイプ(ステップワゴン、セレナなど)である事。
レンタカーなら条件を満たすのはワゴンタイプしかないそうですので、お値段は46,872円。
自家用車なら、タイヤ、ホイール、チェーン購入となるので、約5万円。あんまり変わらない!
一過性のレンタカーに46,872円かけるよりも少し高いが購入した方がいいのでは?
でも、絶対的な値段としては高すぎませんか…?
目的はスノーボードなのに移動手段でそれよりも高い金額が必要って変ですよね?
では、次の一手。
軽自動車レンタカーなら、スタッドレス付きで16,416円。これにチェーン購入代金入れても26,000円くらい!
これならいいかも。
で、ここでふと疑問が。
スタッドレスにチェーンつけるなら、そもそもサマータイヤにチェーンつけたのと性能は変わらないのでは?
なぜなら、地面と設置し前進力を作るのはチェーンであり、タイヤではないから。
そう思っていると、思い出したことがありました。
以前知人がレンタカーでスタッドレス装着のワゴン車を借りてスノーボードに行ったのですが、目的地近くでスリップし目的地に到着できなかったそうです。
このことから、スタッドレスも完全ではないんだというのが分かります。
ここで、グーグルで確認。
やはり前輪駆動車なら4輪サマータイヤ+前2輪のみチェーンでも大丈夫そうです。
四国の雪山なら…。
ソルファオダのサイトで確認しても、確かに
『ご来場の際は、スタッドレスタイヤの装着またはタイヤチェーンの携行をお願いします。』との記載でした。
これってつまり、サマータイヤの場合はタイヤチェーンを持っていてね。という事なのかも?ということに気づきました。
このことからも、最終チェーン装着が間違いないようだと分かったので自家用車にタイヤチェーン1セットでソルファオダに行く事にしました。
現在は表記が変わっていますので、事前準備は怠らないようにお願いします。
今ではスタッドレスはどちらにしろ必要のようです。しかし私ならサマータイヤでタイヤチェーン2セットで行きますかね。
まだお持ちでないなら2セットとも亀甲タイプのチェーンにします。
すでに1セット購入しているのなら、後輪を亀甲タイプにします。
ブレーキ時の横滑りを防ぐ為です。
全輪装着するなら必ず一方はこちらを購入しておきましょう。
先ほどのタイヤチェーンメーカーの亀甲タイプのものです。
エフ・イー・シー(FEC) タイヤチェーン [ 雪道楽QII ] YQ203
タイヤチェーンはスタッドレスと比べるとどうなのか?
タイヤチェーンも万能ではありません。スタッドレスにできてタイヤチェーンにできないことがあります。
- 高速道路を走行すること。
- 振動なく走行すること。
- 取り付け取り外しを無くす事
です。
タイヤチェーン装着時は、製品によりますが、速度が50km/hまで等の速度制限があります。
スタッドレスは100km/hくらいまで走行できます。つまり高速道路を走行可能。
あと、タイヤチェーンは振動と音がすごいです。
これも製品形状や車両によりますが15km/h〜20km/hの時に全体的に特にブルブルと車体が振動していました。
40km/hくらいになれば振動は少なく、音だけ『にぎやか』なくらいです。
最初に紹介したのと同じ動画ですが、よかったら確認してみてください。
音はこの動画では再現できていないです。
本当はもっと大きい音がしています。(音はそのうち慣れます。)
ちなみにこの動画は自家用車でサマータイヤで前輪2輪のみにタイヤチェーンを装着して走行した動画です。
結論、レンタカーを借りずに自家用車でタイヤチェーンを購入のみがベスト!
かかった費用は、チェーン購入のわずか1万円。
これで実際にソルファオダまでノントラブルで快適に目的地に到着することができました!
おまけ。タイヤチェーン装着時の注意
まずは動画でタイヤチェーンの取り付け方をチェックしましょう。
動画にもある通り、女性でも取り付けられるくらい簡単に装着可能です。
次に、装着した後のことを書いておきます。参考にしてください。
タイヤチェーン装着後は少し走ってチェーンのたるみを無くそう。
しっかりと装着したと思ったのですが、走り始めると尋常ではないくらいの振動と音にびっくりしました。
なので、50m走ったぐらいで停止し、チェーンのたるみを確認するとダルダル(ジャラジャラ?)でした。
ですので、一回たるみを取ります。
そしてもう一度走行してみると、かなり振動と音が収まりました。
『装着が甘いと振動と音がスゴい』みたいですね。
今度は数百メートル走ったのち、たるみを確認。少したるみがありましたので、もう一度たるみを取ります。
その後は問題なく走行できました。
急発進、急ブレーキはせず、慎重な運転を心掛けました。
- 一回装着したら、必ず少し走行し、計2回は『たるみ』を取るべし。
- 振動、音が異常すぎるならそれはタイヤチェーンがたるんでいる証拠。今すぐ停車し、『たるみ』を取ろう。
- 急発進、急ブレーキはダメ。ゼッタイ。
- カーブの途中でブレーキもダメ。ゼッタイ。
以上です。最後にもう一度タイヤチェーンのリンクを貼っておきます。
雪山で引き返したくない方は、タイヤチェーンの購入を強くオススメします。
4WD車で全輪スタッドレスを履いていたとしても、(新雪の中では)最終的にはタイヤチェーンに勝てないようです。準備は万全にして楽しみましょう。
こちらのタイヤチェーンなら、
・ジャッキアップ不要。
・装着時、車両の前後移動不要。
・国内メーカー製で純正採用もあるほど信頼があります。
もう一度繰り返しますが、スタッドレスであっても結局最後はタイヤチェーンが必要な場合があります。
快適で、楽しいレジャーになる為に雪山に行くときはタイヤチェーンの購入がオススメです。
↓通常タイプ
エフ・イー・シー(FEC) タイヤチェーン [ 雪道楽DASH ] MA-04
↓亀甲タイプ(横滑りにも強い。)
エフ・イー・シー(FEC) タイヤチェーン [ 雪道楽QII ] YQ203
次回は、到着してからのソルファオダでの素晴らしい接客や、ソルファオダでの情報をお伝えします。
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