SSDが普及し始めた2008年頃には、プチフリーズしたり、記録が飛んでしまったこともあったようです。
現在のSSDは『プチフリ』すると言われていた2008年からすでに11年経過しているので、主な原因であるSSDコントローラも最新ものに切り替わっており、SSDコントローラによるプチフリの心配はほぼありません。
ちなみに、私が購入した『Crucial CT500MX500SSD1/JP』では『プチフリ』は全く起きていません。
※2018年10月28日〜2019年6月1日時点
よく聞くメーカー製SSDで、相場並みの値段であれば『プチフリ』の心配はないでしょう。
SSDの寿命(耐久性)について。『TBW』という明確な基準が存在しています。
SSDの寿命はTBW(Tera Byte Written)つまり総書き込み量で、ある程度予想を立てることができます。
書き込み量は人によって違うため、寿命も自ずと変わってきます。
例えば私の購入したSSDの『TBW』は180TBWです。
『crucial』SSDのTBWの数値は、メーカーHPに記載があります。
参考までに、各容量のTBWを表にしておきます。
crucial MX500シリーズSSD 容量ごとの『TBW』 | ||
容量 | TBW | 製品名 |
250GB | 100 TBW | CT250MX500SSD1/JP |
500GB | 180 TBW | CT500MX500SSD1/JP |
1TB | 360 TBW | CT1000MX500SSD1/JP |
2TB | 700 TBW | CT2000MX500SSD1/JP |
『TBW』は無料ソフトで見える化が可能です。
TBWは『Crystal Disc Info』というフリーソフトを使って、総書込量(ホスト)が確認できます。
『総書込量』を
『購入日から現在まで経過した日数』で割れば
1日あたり何MBもしくは何GB書き込んでいるかが分かるので、そこから寿命を割り出します。
HDDのまま、現在1日何GB使用しているかを確認する場合は、『Crystal Disc Info』をまずダウンロードし、今の総書き込み量をチェックします。
そこから1週間たったくらいでもう一度総書き込み量をチェックし、その差分を1週間で割れば1日当たり何GB使用しているのかが分かります。
仮に、私の購入した『SSD』で10GBのデータを毎日SSDに書き込んでいるとすれば、(かなり多めに見積もっています。)
『180TB』÷『10GB』=18,000日経過の時点で壊れ始めると言えます。
18,000日は年数で表すと、
18,000÷365=約49.3年必要。
つまり49年目にしてようやく壊れ始めるといえそうです。
なので、HDDと違うことを意識する必要はありません。
なお、紹介しているcrucialSSDの保証期間は、TBWを超えない事を条件に5年間です。
『TBW』を超えると?書き込み不良が起きはじめます。
いきなりダメになることはありません。
読み込みもエラーが起きていなければ可能です。
ただ、『TBW』を超える書き込みを行なっている場合は、いくつかのデータは破損して読み込みできない場合もあるので、『TBW』を迎える前にバックアップをとっておきましょう。
とはいえ、毎日10GBのデータをSSDに書き込んでいたとしても、49年間は大丈夫なので、書き込み量を気にする必要はないと言えます。
メインで使うパソコンならSSDのデータが蒸発することもありません。
米国の半導体技術協会(JEDEC)が非通電状態でのデータ保持期間の基準を設けています。
JEDEC基準 参考資料(英語です。)
気温と
通電時の動作温度で
データ保持期間は変わりますが、
気温30℃で
通電時の動作温度が40℃の場合、
52週間はデータが保持される事としています。
SSDは『Crucial MX500』か『Samsung 860EVO』なら安心です。
その『Crucial』とか『Samsung』って言われても、いまいちピンと来ないんだよね…。
『HDD』の時には全く聞いたことのないメーカーだから正直どれだけおすすめされても『じゃあそうしようか』ってならないんだけど。
それには理由があって、この『SSD』と『HDD』はデータを記録するという『役割』は同じものなのですが、『構造』が全く違います。
『HDD』を製造しているメーカーだからといって『SSD』を製造できるわけではありません。
多くの『SSD』は製造を外注し、自社の名前で販売(OEM)しています。
詳しくは省きますが、ざっくりとお伝えすると『SSD』の部品を製造できるメーカーは多くなく、『Crucial(厳密には同じ会社のMicron)』や『Samsung』はこの『SSD』の部品を製造できる数少ないメーカーです。
それゆえに高性能、高耐久でありながら値段は控えめであることがおすすめの理由です。
『Crucial MX500』シリーズも
『Samsung 860EVO』シリーズも性能はトップクラス。
保証は『5年』です。
迷っている方はこのシリーズから購入されればまず間違いありません。
2つの商品で違ってくるのは耐久性の部分『TBW』です。
仮に容量500GBで
『Crucial MX500』と
『Samsung 860EVO』を比べた場合、
『Crucial MX500』のTBWは『180TBW』で、
『Samsung 860EVO』のTBWは『300TBW』です。
『300TBW』の場合、毎日10GB書き込んだ時に迎える寿命は
『300TB』÷『10GB』=30,000日
30,000日÷365=82.1年です。
私が購入した当時(2018年10月28日)のタイミングでは、『Crucial MX500』の方が安かったのですが、現在は『Samsung 860EVO』
もほぼ同じ値段で流通しています。
今500GB以上を検討されているのなら、『Samsung 860EVO』の方がいいと思います。
実際にCF-SX3以外にも所有しているiMacのSSD換装には、こちらの『Samsung 860EVO』を使用しました。
こちらも、『プチフリ』は全くなく快適に作動しています。
同じ容量のまま『SSD』に換装できるのなら、デメリットは『ない』といっていいでしょう。
『SSD』に換装する事で作業も非常に『はかどる』ので、ぜひ換装してみてください。
※SSDに関しては、ネットでも店舗でも購入金額はほぼ変わりません。
アフターを考えれば、実店舗での購入をオススメします。
・『Crucial MX500』シリーズ(250GB〜2TBまで)
『Crucial CT500MX500SSD1/JP』
・『Samsung 860EVO』シリーズ(500GB〜4TBまで)
『Samsung 860EVO MZ-76E500B/EC』