SSDが普及し始めた頃、当時のSSDはプチフリーズしたり、記録が飛んでしまうといった報告があったそうで、HDDに比べると信頼性の部分で劣っていたそうです。
その原因はSSDコントローラらしく、命令が集中すると処理しきれなくなり、一時的にフリーズしてしまうとのことです。
ただ、それは2008年頃の話で、今では主な原因であるSSDコントローラも最新ものに切り替わっており、SSDコントローラによるプチフリの心配はほぼありません。
ちなみに、私が購入した『Crucial CT500MX500SSD1/JP』(クルーシャル)では『プチフリ』は全く起きていません。
※2018年10月28日〜2022年10月23日時点
よく聞くメーカー製SSDで、相場並みの値段であれば、『プチフリ』の心配はなさそうです。
SSDの寿命(耐久性)について。『TBW』という明確な基準が存在しています。
SSDの寿命はTBWで、ある程度予想を立てることができます。
書込み量は使用状況によって異なるので、寿命も自ずと変わってきます。
例えば私の購入したSSDの『TBW』は180TBWです。
18万GB(ギガバイト)書き込んだらそろそろ寿命来ますよってことですね。
『crucial(クルーシャル)』SSDのTBWの数値は、メーカーHPに記載があります。
参考までに、各容量のTBWを表にしておきます。
容量 | TBW | 製品名 |
---|---|---|
250GB | 100 TBW | CT250MX500SSD1/JP |
500GB | 180 TBW | CT500MX500SSD1/JP |
1TB | 360 TBW | CT1000MX500SSD1/JP |
2TB | 700 TBW | CT2000MX500SSD1/JP |
『TBW』は無料ソフトで見える化が可能です。
TBWは『Crystal Disc Info』というフリーソフトを使って、総書込量(ホスト)が確認できます。
『総書込量』を
『購入日から現在まで経過した日数』で割れば
1日あたり何MBもしくは何GB書き込んでいるかが分かるので、そこから寿命となるタイミングを導き出すことができそうです。
仮に、私の購入した『SSD』
『180TB』÷『10GB』=18,000日経過の時点で壊れ始めると言えます。
18,000日は年数で表すと、
18,000÷365=約49.3年必要。
つまり49年目にしてようやく壊れ始めるといえそうです。
現実には、その前に物理的な部分が先に壊れそうですね…。
なので、HDDと違うことを意識する必要はないかもしれません。
『TBW』を超えるとどうなる?
いきなりダメになることはありません。書き込み不良が起きはじめます。
エラーが起きていなければ読み込みも可能です。
ただ、『TBW』を超える書き込みを行なっている場合は、いくつかのデータは破損して読み込みできない場合もあるので、『TBW』を迎える前にバックアップをとっておきましょう。
とはいえ、毎日10GBのデータをSSDに書き込んでいたとしても、49年間は大丈夫なので、書き込み量を気にする必要はないと言えます。
更に言えば、読み込みがメインの場合(ゲーム等)、寿命の心配はほぼないとも言えそうですね。
SSDのデータが蒸発することは?
米国の半導体技術協会(JEDEC)が非通電状態でのデータ保持期間の基準を設けています。
JEDEC基準 参考資料(英語です。)
気温と
通電時の動作温度で
データ保持期間は変わりますが、
気温30℃で
通電時の動作温度が40℃の場合、
52週間(ほぼ1年)はデータが保持される事としています。
結論 SSDは『Crucial(クルーシャル) MX500』か『Samsung(サムスン) 870EVO』なら安心です。
あの、今更だけど…、正直言っていい?
その『Crucial』とか『Samsung』って言われても、いまいちピンと来ないんだよね…。
『HDD』の時には全く聞いたことのないメーカーだから正直どれだけおすすめされても『じゃあそうしようか』ってならないんだけど。
確かに『HDD』の時にはよく聞いていた『東芝』や『日立(HGST)』と言った日本製のメーカーが聞こえて来ないのは不安ですよね。
それには理由があって、この『SSD』と『HDD』はデータを記録するという『役割』は同じものなのですが、『構造』が異なります。
そのため、『SSD』を製造できるメーカーは数限られています。
ざっくりとお伝えすると、『Crucial(厳密には同じ会社のMicron マイクロン)』や『Samsung』はこの『SSD』を製造できる数少ないメーカーです。
現状多くのメーカーは製造を外注し、自社の名前で販売(OEM)しています。
それゆえに『Crucial』や『Samsung』のSSDは、高性能、高耐久でありながら、自社製造によるメリットで値段を抑えられるので、おすすめしているという感じです。
(ただ、『Crucial』の激安SSDは要注意です。プチフリします。)
そうなんだ。
てことは、『Crucial』とか『Samsung』ってメーカーは『HDD』の時に信頼していたメーカーと同じくらい信頼性のある商品を作っているって事でいいんだね。
おっしゃる通りです。
『Crucial MX500』シリーズも『Samsung 860EVO』シリーズも性能はトップクラス。保証は『5年』です。
迷っている方はこのシリーズから購入されればまず間違いありません。
2つの商品で違ってくるのは耐久性の部分『TBW』です。
仮に容量500GBで比べた場合、
『Crucial MX500』のTBWは『180TBW』で、
『Samsung 860EVO』のTBWは『300TBW』です。
私が購入した当時(2018年10月28日)のタイミングでは、『Crucial MX500』
今500GB以上を検討されているのなら、『Samsung 860EVO』の方がいいと思います。
実際にCF-SX3以外にも所有しているiMacのSSD換装には、『Samsung 860EVO』を使用しました。
こちらも、『プチフリ』は全くなく快適に作動しています。
同じ容量のまま『SSD』に換装できるのなら、デメリットは『ない』といっていいでしょう。
『SSD』に換装する事で作業も非常に『はかどる』ので、ぜひ換装してみてください。
※SSDに関しては、ネットでも店舗でも購入金額はほぼ変わりません。
アフターを考えれば、実店舗での購入をオススメします。
『Crucial MX500』シリーズ(250GB〜4TBまで)
『Samsung 870EVO』シリーズ(250GB〜4TBまで)
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