愛車を「ロックなライブハウス」に。はじめてのカーオーディオガイド
はじめに
好きなときに、好きな音量で、好きなだけ、好きな音楽を全身で浴びられる空間が欲しい。
でも、自宅では難しいし、イヤホンでは物足りない。もちろんライブハウスに毎日は通えない。
でも、自動車の中なら、それが実現できます。
朝は気持ちを上げながら仕事に向かえ、帰りは仕事の疲れをリセットできる。
そして、休みの日には「出かける理由」になる。
カーオーディオがあると、日常がちょっとポジティブに変わります。
湯けむりガレージは、そんな想いを持って音作りを行なっています。
ただ、この業界、結構カオスなんです。
カオスその1|「カーオーディオ」のイメージ
道路を這うような車高の低い自動車で、ヤンチャな人がウーハーをガンガン鳴らしている
カーオーディオと聞いて思い浮かぶイメージを周りに聞くと、返ってくるのは大体こんな答えです。
このイメージは、どちらかと言うと「カスタム」カーオーディオや「ドレスアップ」カーオーディオ専門店が得意とする領域です。
カスタム系の専門店は写真写りも良く、注目度が高いですよね。
そのため、「車内で心地よく音楽を聴きたい」と思っている人が、音質系カーオーディオ専門店があるという発想にたどり着かなかったりします。
正直なところ、音質系の専門店と言うのは、(カスタム系の専門店と比べると)どうしても影をひそめがちです。
つまり、
カスタム系と音質系が「カーオーディオ」というひとつの言葉で区別されないまま括られている。
これがカオスその1の正体です。
その結果、「車内で心地よく音楽を聴きたい」と思っている人ほど、自分に合った専門店にたどり着きにくい構造が生まれています。
カオスその2|専門店にたどり着いても「カオス」
次は、音質系の専門店にたどり着いたとしましょう。
実は、ここにもカオスがあります。
「音質向上」という言葉の中身が整理されていないんです。
実際に整理すると、音質向上には2つの軸があります。
-
主観的好み
「自分にとっての良い音」に近づけること。
その人の中に基準があるため、初手での数値化は難しいです。 なお、「専門店それぞれの音」つまり「専門店の個性」もここに属します。 -
原音再現性
入力した音に対して、出力された音がどれだけ正確か。
これも突き詰めると数値化が難しい領域です。ただし、スピーカー単体の特性(左右のバラつき)はインピーダンスインピーダンス(Ω)交流に対する抵抗のようなもの。スピーカーは周波数で変動する。用語集で詳しく見る →測定で数値化できます。
どちらも音質向上に必要な軸ですが、この2つが区別されないまま「音質向上」とひとくくりにされているのが現状です。
そして、どの専門店が、どちらの軸を、どれくらい重視しているのか。その情報開示はほとんどありません。
※湯けむりガレージの答えを先に開示しておくと、土台に置くのは軸2の原音再現性。その上で目指す先は、軸1の「大音量でも聞き疲れしないライブハウスの音」です。
カオスその3|何をやっても、うまくいかない
こんな経験はないでしょうか。
- スピーカーを交換したけど、思ったほど変わらなかった
- アンプを追加したけど、期待した音にならなかった
- DSPDSPEQ、クロス、TAなどを統合的に制御する音声処理。用語集で詳しく見る →を導入してイコライジングしたけど、なんか違う
どのショップに行っても、思った効果が得られない。
これ実は、原音再現性が低いまま、主観的好みに近づけようとすることで起こります。
原音再現性が低い状態では、入力と出力のズレが大きく、スピーカーを変えても、アンプを変えても、DSPで調整しても、意図した通りに音が変わりません。
さらに、先ほどの「情報開示がない」問題が重なります。
どの専門店がどんなアプローチをとっているのか分からないから、自分に合った店を選ぶこともできない。
何をやっても思い通りにならない。どこに頼んでも同じ。
その結果、「カーオーディオは怪しい」「高い」「ぼったくり」というイメージが定着しやすい構造ができあがっています。
YouTubeで調べても、有名WEBサイトを読み込んでも、うまくいかないことが多いのはこの構造が原因です。
湯けむりガレージについて
湯けむりガレージは、秋田県鹿角市(かづのし)にある音質系カーオーディオ専門店です。
原音再現性を土台に、大音量でも聞き疲れしない「ライブハウスの音」を目指しています。
私もかつては「何をやってもうまくいかない」人間の一人でした。
調べて、試して、お金をかけて、それでも思った音にならない。
その繰り返しの中で気づいたのは、原因は自分の耳や機材ではなく、手に入る情報そのものにあるということでした。
スピーカーとアンプの組み合わせは数値で判断できるのに、「相性」という言葉で片付けられる。
配線や接点の抵抗といった電気の基本は、経験から得た感覚や雰囲気で語られる。
物理と数値で語られた正しい情報が、ほとんど見つからない。
だから、どれだけ調べても遠回りになるんです。
好みは人それぞれで構いません。
ただ、好みを語る前提になる事実が共有されていない。それがカーオーディオ業界の課題だと考えています。
構造の問題と、情報の質の問題。
このサイトは、その両方を解きほぐすために作りました。
カーオーディオで失敗しないための情報を、ひとつずつ整理してお伝えしていきます。
湯けむりガレージについて詳しくは、目指している音・やらないこと・施工の流れにまとめています。
