第三章:新たな冒険の地、秋田へ

家族のために続けていた仕事を、家族のためにやめる

「Sクラス補助魔法使い」としての自分の価値に気づき始めた一方で、会社という大きな組織の歯車であることに、私の情熱は少しずつ削られていきました。改善提案をしても「そんなに焦るな」と先延ばしにされる日々。

仕事への情熱が薄れるにつれ、見過ごしていた家庭の問題が色濃くなっていきました。

すれ違う夫婦関係。

父親(私)の不在による息子たちの異変。

このままではいけない。環境を変えなければ、私はきっと後悔する。

そして私は、13年間勤めた会社を退職します。

家族のために続けていた仕事を、家族のためにやめました。

1,200kmの移住—「怒らないですむ環境」を創る

独立後、子供たちと向き合う時間が増えました。

しかし、マンションでの暮らしは、走り回る子供たちを叱ってばかりの毎日を生み出しました。

その時、いつもの思考が頭をよぎります。

子供が騒ぐのは当たり前なはず。
ならば、親が怒らずにすむ環境を、自分がデザインすればいい。

下の階を気にする必要がなく、息子たちが思いっきり走り回れる家。その暮らしを実現できる場所はどこか?

私は「移住して手に入れたい暮らし」を言語化し、全国をリサーチしました。

そして辿り着いた答えが、秋田県です。

「地域おこし協力隊」という制度を知り、私のスキルを最も活かせる場所として鹿角市に応募。こうして、香川県から約1,200km離れた地への移住が実現したのです。

共に冒険する仲間を探す補助魔法使い

地域おこし協力隊としての3年間の活動を経て、私はこの鹿角の地で本格的に事業をスタートさせました。

一流企業で培った段取り力、情報共有の仕組み、チームのパフォーマンスを最大化するスキルは、地方の企業や、スタートアップの組織でこそ、絶大な効果を発揮することを確信しました。

現在は、秋田の地からフルリモートで、とあるWEBマーケティング企業の組織構築をサポートしています。

主力社員が抜け、危機的状況にあったチームの仕組みを再構築し、自走できる組織へと変える。まさに「Sクラス補助魔法使い」としての力が最も求められている仕事です。

ビジネスも、人生も。最高の環境をデザインする

私がこれほどまでに「問題が起きる前の準備」にこだわるのには理由があります。
秋田への移住を決意した、あの想いです。

子供が騒ぐのは当たり前。
ならば、親が怒らずにすむ環境を、自分がデザインすればいい

これは、私のビジネス哲学そのものです。

「問題が起きてから対処する」のではなく、
「そもそも問題が起きない、笑顔でいられる環境をデザインする」
家族のために起こした、この人生の決断と、私がお客様に提供する価値の根幹は、全く同じなのです。

私は、旧来のやり方から抜け出せずに苦しんでいる経営者の力になりたいと常々思っています。
そして、その先にある、あなたのチームメンバーと、その家族の笑顔を守る、縁の下の力持ちになりたいと思っています。

私が提供するのは、単なる業務改善ではありません。
あなたの冒険が、消耗戦ではなく、大切なものを守り、未来を創るための希望に満ちた旅になるための「環境そのもの」です。

もし、私のこの物語に、少しでもあなたの心が共鳴したのなら。

まずは、あなたの「ぼうけんのしょ(現状)」を、私にだけそっと見せてはいただけませんか。

小さな焚き火を囲むように、あなたの「守りたいものの話」を、ゆっくり伝えることから始めましょう。

この秋田ギルドで、「紛うことなき勇者」からの報せをお待ちしております。